ねんねbaby支援室

寝かしつけに、おしゃぶりは使っていいの?

こんにちは!

ねんねbaby支援室、妊婦と子どもの睡眠コンサルタント

小笠原サクラです。

 

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今回は、「おしゃぶりで寝かしつけ、してもいい?」

というお話をします。

 

《ご相談》
寝かしつけにおしゃぶりを使っています。
おしゃぶりがあればすぐ寝てくれるので助かっていますが、何となくずっとおしゃぶり使い続けるのも良いのかと不安で...
やめさせた方が良いでしょうか?
(3ヵ月の赤ちゃん)

 

《回答》

寝かしつけ時のおしゃぶりは、決して悪いものではないです。

なので、すぐにやめさせる必要はないですよ!

おしゃぶりでよく寝てくれて、他に睡眠トラブルもなく、

ママも赤ちゃんもハッピーなら全然そのまま使っていて大丈夫です!

 

 

▼寝かしつけ時におしゃぶりを使用することによる、睡眠トラブルの可能性▼

赤ちゃんは約1時間毎に、浅い眠りと深い眠りを繰り返していますが、
浅い眠りの時に、おしゃぶりが口から外れてたことに気付き、自分で探して口に入れることが出来なくて、泣いて起きてしまうことがあります。

そうすると、浅い眠りの度に(1時間おきに)、おしゃぶりを求めて起きてしまう可能性があります

このような場合は、「おしゃぶりをやめる」ことを考えた方が良いかもしれません。

 

 

ちなみに、自分で口に入れられるのは、大体7~8ヵ月頃です。

 

ただ、そのようなお困りごとがなければ、
そろそろやめようかなというときに「おしゃぶり卒業式」をするのでも大丈夫ですよ♪

 

2~3歳では会話ができるようになっていると思うので、

「おしゃぶりさん、バイバイしようね」など話して伝えることもできるようになってきます。

最初のうちは抵抗したりしますが、2~3日で慣れるのがほとんどです。

他に愛着を持てるもの(ぬいぐるみやおもちゃでも)を用意したり、心の準備期間を設けます。

※注意※

昨日はダメと言ったのに、今日はやっぱりあげる、というのが

一番子どもは混乱するので、必ず一貫性を持った対応でやめさせていきましょう♪

 


▼参考:各機関・専門家のおしゃぶりの見解について▼

 

米国小児学会:

乳幼児突然死症候群SIDS)の予防に、

おしゃぶりを吸わせながら寝かしつけることは効果がある。

寝入って口から外れた後、親が再度口に入れ直す必要はない。

口から外れた後も、SIDSの予防の効果は持続する。

(現時点で、はっきりしたメカニズムは分かっていませんが、おしゃぶりをしていた赤ちゃんはSIDSが起こりにくかったと発表されています。)

https://pediatrics.aappublications.org/content/138/5/e20162938 

 

日本小児歯科学会:

(1)1歳過ぎになったら、常時使用しないようにする。

(2)おそくとも2歳半までに使用を中止するようにする。

  ※2歳ごろに使用中止すれば、噛みあわせの異常は自然と改善される。

(3)おしゃぶりを使用している間も、声かけや一緒に遊ぶなどの子どもとのふれあいを大切にして、子どもがして欲しいことや、したいことを満足させるように心がける。子育ての手抜きとし便利性からだけでおしゃぶりを使用しないようにする。

(4)おしゃぶりだけでなく指しゃぶりも習慣づけないようにするには、(3)の方法を行う。

(5)4歳以降になってもおしゃぶりが取れない場合は、情緒的な面を考慮してかかりつけの小児科医に相談することを勧める。

http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index03_04.html#pro04 

 

日本小児科学会 小児科医と母乳育児推進

 ・児の母乳摂取量と母親の母乳産生量を増やす方法として、

  おしゃぶりの使用を避ける。

・乳房以外のもので,吸うという欲求が満たされてしまい体重増加が低下する

 https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/saisin_110916.pdf

 

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その他様々な見解をまとめると…

 

①母乳育児をしたい場合、母乳が軌道に乗るまではおしゃぶりの使用はお勧めしない 

②常時おしゃぶりを口に入れない。寝かしつけ時、時々の外出時のみなど、使用するタイミングを決めて渡す。

(常時使用は、体重増加・発語・噛みあわせなどの発達面で影響が出る可能性がある)

③2歳すぎたら卒業のタイミングを検討する

 

  

おしゃぶりは便利な道具でもあるので、

上手な使い方ができるといいですね^^

 

 

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【環境】睡眠トラブルを防ぐ、快適な室温

こんにちは。

ねんねbaby支援室、妊婦と子どもの睡眠コンサルタント

小笠原サクラです。

 

暑くなってきましたね。

頭がびちょびちょになるほど汗をかきながら公園で遊んでいる子を

見かける季節です。

 

今日は、「赤ちゃんの寝室の適温」についてお伝えします。

 

<赤ちゃんにとって快適な寝室環境>

  • 室温:20~22度
  • 湿度:40~60%
  • 服装:長袖+長ズボン(低月齢では+おくるみ)
  • 布団:掛布団なし
  • 目安:汗をかいていたら暑すぎ。手足の指先・お腹など胴体が冷えていたら、寒すぎ。

 

大人は24度前後が快適な温度と言われているので、少し涼しい方が子どもは快適だと感じます。

 

これからの夏の季節、エアコンで20~22度というと、かなり冷えますよね。

その場合、25~26度設定で、半そで+半ズボンでもOKです。

汗をかいていたら暑すぎています。腕など出ている部分の表皮が冷えていても、

体の中心、手足の先が暖かければ大丈夫です。

 

寝かしつけに時間がかかる・夜泣き・早朝起きの原因が、「暑い」ことだったのは、

この時期よく起こります。

服を薄くする、エアコンを少し下げるだけで、よく眠れるようになったケースは多くあります。

「大人が肌寒く感じる程度」を目安に、環境を整えてみてください!

 

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 【参考】子どもは暑さに弱い理由 = 体温調節が未熟だから!

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それは子どもの体温調節の仕組みを知ると、理解できます!

 

<そもそも体温調節って何?>

体温調節の方法は主に2つ。

 

①非蒸発性熱放散

 皮膚表面から、空気を伝って放熱されること。

例えば…

【冬】皮膚に接する空気の温度が低いほど、皮膚表面から空気へ伝わる熱が多くなる。(=体温低下)

【夏】空気の温度が皮膚の温度より高い場合、外気温が35度以上だと、熱が体に流れ込む(=体温上昇)

 

②蒸発性熱放散(発汗)

 皮膚表面から汗が蒸発することで放熱されることで、皮膚の温度を低下させる。

 真夏では①非蒸発性熱放散がうまく機能しなくても、発汗することで、体温を維持することができる。

 

この2つの機能で、人間は体温調節をしています。

 

<子どもの体温調節の特徴>

①子どもは、体表面積が広いので、皮膚表面から多く熱放散している。

子どもは大人よりも、産熱量に対して体表面積(=放熱面積)が広い。

そのため、熱しやすく冷めやすい特性がある。

 

②子どもは発汗機能が未熟。汗での体温調節は苦手。

大人よりも発汗量が少ない。

 

・・・・

 

ということは、

暑い場所においては、皮膚表面からの放熱ができなくなります。

すると、汗のみでの体温調節を行なうことになりますが、

子どもは発汗機能が未熟なので、体温調節が上手くできません!

 

また夏だけでなく冬でも、衣服の着せ過ぎで放熱障害を招き、放熱した熱で衣服内が高温多湿になり、

赤ちゃんを高体温にさせることが分かっています。

また。うつ伏せでも、衣服内温度が上昇して、高体温になりやすくなります。

 

赤ちゃんが高体温になると、呼吸運動が抑制され、肺換気量が減少してしまうため、

着せ過ぎ・うつ伏せ寝が乳幼児突然死症候群SIDS)を招く可能性があるのです。

 

これらのことから、乳幼児は体温調整が苦手なので、

夏はもちろん、冬でも暑くなりすぎないような注意が必要です!

 

 

<参考文献>

環境温度が赤ちゃんの体温調節機能に及ぼす影響について

ー赤ちゃんを発達障害SIDSから守るためにー(久保田 2005)

http://www.s-kubota.net/images/sids_baby.pdf

知って防ごう熱中症大塚製薬 2015)

https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data0/publish/pdf/guidebook_part4.pdf

他の子に比べてうちの子は・・・と気になるとき。

こんにちは!

ねんねbaby支援室、妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの小笠原サクラです。

 

インスタ、Twitter、などで、

「今日もこんなにぐっすり寝てる~!」という投稿を見て、勝手に落ち込んだり、

逆に、「全然寝ない!」という投稿を見て、うちのがまだ寝てるわ…と思ったり、

 

なんとなく比べて一喜一憂したりしませんか?(私だけかな笑)

 

そう。

本当は誰もが頭でわかってはいると思うのですが…、

比べることないんですよ!

良く寝るタイプの子も、そうでない子もいます。

私もばぁばから、「〇〇くんは昼寝2~3時間してたのに、あなたの子はすぐ起きちゃうのね」 なんて何気なく言われて、とてもショック受けたことか・・・涙

 

とはいえ、やっぱり「うちの子って大丈夫なのかな」と思うのは親の常ですよね。

なので、

たまたまSNSで見かけた”誰かの赤ちゃん”と比較するのではなく、

あなたのお子さんにとってベストなネンネを、一緒に見つけていきましょう!

 

そんな、1人の赤ちゃん・1つのご家族に合ったネンネの方法を、

一緒に模索することが、私のコンサルティングでやりたいことです。

 

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【スケジュール】赤ちゃんの活動時間とは?

こんにちは!

ねんねbaby支援室・妊婦と子どもの睡眠コンサルタント

小笠原サクラです。

 

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まだ私が睡眠の知識ゼロで、0歳児を育児していたとき、

「これが一番知りたかったーーー!」と思った情報をお伝えします。

 

 

それは、赤ちゃんの活動時間です。

 

活動時間というのは、起き続けられる時間のことです。

大人は、朝6時に起きるなら、22~23時ごろ眠くなってきますよね。

その眠くなったタイミングに寝るのが、一番よく眠れます。

 

赤ちゃんも同じです。

眠くなってくるタイミングで寝かせる」と、

 ・寝かしつけに時間がかからない

 ・寝かしつけ時にギャン泣きしたりしない

 ・ぐっすりよく眠れる(すぐ泣いて起きてしまうのを防げる) 

というメリットがあります。

 

そのため、起きてから何時間後に眠くなるのかを把握しておくと、

寝かしつけがぐっと楽になり、よく眠れるようになってきます!

 

<月齢別 活動時間>

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たとえば新生児は最大40分しか起きていられません。

また、昼寝時間が40分以下だった場合、起きられる時間は40分も持たず、

20~30分くらいでまた眠くなります。

 

ですが、

この活動時間は、研究者によって様々な意見があります。

 

例えば、

有名なジーナ式ではもっと長めのスケジュールを提唱していますし、

ポリー・ムーアのNAPSメソッドでは、赤ちゃんは「90分間隔で眠くなる」と伝えています。

夜泣き専門保育士の清水悦子さんは、5~6ヶ月では昼寝2回にし、夕方は起こしておくように、などとも伝えています。

 

ただ、

赤ちゃんの眠くなるタイミングは、個人差が大きいです。

1人1人個性が違うのと同じです。なので、どのメソッドでも、赤ちゃん全員にぴったり合うメソッドというのは難しいんですね。 

 

長く起きていられる子は、活動時間が長めのメソッド・スケジュールが合うこともありますが、

早めに眠くなる子は、活動時間が長めのスケジュールに合わせると、眠すぎ・疲れすぎになり、ぐずぐず・夜泣きにつながることがあります。

 

過去、私がアドバイスさせていただいた赤ちゃんでも、

生後6か月で3時間起きていても、睡眠トラブルもなく機嫌がいい子もいれば、

同じ6か月でも、1時間半くらいの活動時間で眠くなりぐずってしまう子もいました。

 

でも多くの月齢の子にとって、目安となる活動時間があるということは、

寝かしつけのタイミングを考えるのに、とっても参考になります!

 

ご自身の赤ちゃんのベストな寝かしつけタイミングは、

月齢別の活動時間+赤ちゃんの「眠い合図」を観察していくと掴めてきます。

そして、疲れすぎる前に寝かせてあげましょう!

 

ogasak-nennebaby.hatenablog.com

 

「眠い合図」が寝かしつけを始めるサイン!

こんにちは!

ねんねbaby支援室、妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの小笠原サクラです。

 

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赤ちゃんの寝かしつけ、いつ始めていますか?

  • ぐずりはじめたら。
  • なんとなく、目をこすったり眠そうにしていたら。
  • 寝る時刻を決めているので、その時間が来たら。
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自己紹介:ねんねbaby支援室

 はじめまして!

 

米国IMPI認定 妊婦と赤ちゃんの睡眠コンサルタント

小笠原サクラです。

 

夜泣き、寝かしつけが長い、起きぐずり、早朝起き、昼寝が短い、…など、

赤ちゃんのねんねにお悩みのご家族に、解決法をアドバイスしています。

 

初めてブログを開設したので、まずは自己紹介・・・

 

 

出身は、千葉県松戸市です。

筑波大学卒業後、住まい情報検索サイト運営会社に就職し、

大阪と東京で営業マンとして働いていました。

 

2017年4月に長男を出産。

産後は、慣れない育児、自分が休んだらこの子は死んでしまうのではないかという不安とプレッシャー・・・

小さな命を守ることの責任感に常に押しつぶされていました。

 

そんな中、やはり一番つらかったのは、「寝たいのに寝れないこと」。

いつになったら私は夜通し寝れるんだろう・・・

せめて2時間くらいまとめて寝たい・・・

と毎日毎日考え、睡眠の重要さを本当に痛感しました。

 

それから、

赤ちゃんもきっと睡眠は大事だろうと思い、

育休中の1年間はもうほとんど睡眠についてしか考えていないほど、毎日、

何時に寝かせるか、どのくらい寝かせられるか、ばかりを考えていました。

 

2018年4月、職場復帰。

2018年7月、日本人初の妊婦と子どもの睡眠コンサルタント愛波文さんの書籍・ブログ等をたまたま知って拝見したら、

『まさに、私が1年間知りたかったのは、この情報だったーーー!』

と、稲妻に打たれたような衝撃を受けました。

(その情報は今後の記事で詳しく解説します)

 

それから、同じように睡眠に悩める親に、

科学的根拠のある情報でアドバイスができる睡眠コンサルタントの資格が取得できることを知り、

もうあまり迷わず資格取得することを決めました。

 

現在は、平日は時短勤務でサラリーマンとして働きながら、

お子様の睡眠に悩むご家族に、アドバイスやサポートをしています。

  

ご家族みんながぐっすり寝て、ハッピーになれるよう、

サポートしていきたいと思っています。

 

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